料理作りに疲れているあなたへ、ぜひ目を通していただきたい。
息子や娘、だんな/奥さんのご飯の準備をするお母さん/お父さん。
一人暮らしで自炊をしているあなたにも。
数多の名言で知られる土井氏が執筆した本書について、
ひたすら心に響く口コミを、調査してみました。
本の基本情報
本のタイトル:一汁一菜でよいという提案
著者:土井善晴
出版:新潮文庫
やさしい語り草で、食を通して、生き方までをも伝えている名著。
本『一汁一菜でよいという提案』口コミについて
黒い☆安息日さんの感想
NHKきょうの料理他のレシピ番組は拝見しているが、土井善晴さんの本は初読。しかも購読。この本については話題を聞いて珍しく手に入れて何度も読もうと思ったのである。
忙しくて料理をする時間がない人たちに対し、世の中は「時短レシピ」や「手抜きレシピ」を推奨した上で、毎度豪華(に映える)食卓を理想として掲げる風潮にある。でも、あえて土井先生は方向を変えた提言をする。
曰く
日々の食事は一汁一菜で十分。ご飯、味噌汁、お漬物等のおかず。味噌汁の具を工夫すればそれで十分日々の食事は賄える
と。そして、実際に土井先生が日常召し上がっている、一汁一菜の食事メニューの写真が掲載されているのだが、確かに簡単そうで手抜きそうで丁寧で、美味しそうなのである。これなら出来るかなぁと思える。
一汁一菜は手抜きではないということである。ご飯を炊いて味噌汁を作る。具だくさんの味噌汁ならそれがおかずも兼ねる。あとはお漬物…それで十分自炊なのである。真心のこもった料理なのである。
シンプルライフ、ミニマムライフにあこがれを持っている俺、その神髄は最小限なモノを丁寧に使って丁寧に生活することだと解釈しているんだけど、土井先生の一汁一菜の考え方はまさに色のシンプル化ミニマム化に相当するんじゃないだろうかと思う。何も「一汁一菜」を絶対守れというものではない、中華や洋食を食ってもいいしパンでもパスタでもいいのである。ようは「一汁一菜」が根底にある、という余裕をもとうってこと。乾燥ワカメに出汁入り味噌を入れたお椀にお湯を注ぐ、後はご飯(作り置きのチンご飯でもいい)と梅干。根底がそこにある自炊生活なら、頑張れそうに思えてくるじゃないか。
共働きの我が家庭、最近は妻もどんどん忙しくなっている。でも一汁一菜なら俺だって、ひょっとしたら子供だって、炊事はできるはずである。 by 黒い☆安息日さん
気負わなくても良い料理
朝食が終わると、昼食は何にしようか、夕食も何を作ろうかと迷って、困って、家族に聞いて、却下して、毎日がそんな生活でした。本書はその迷いを吹っ切ってくれました。味噌汁の中身は何だっていい、目から鱗でした。今まで味噌汁はこんなものという概念がありましたが、なんだって良いとは、なんと嬉しいお言葉。一菜も、気負わず一品作れば良い、食事作りが更に楽しくなりそうです。お味噌も数種揃えて、日によって変えてみよう、お茶碗も気分に合わせて変えてみよう、そんな気持ちにさせてくれた本書です。ありがとうございました。by やんな
木村まろうさんの感想
凄い本だった。
久々に時間が伸縮した。それだけ集中したのは何時ぶりだろう。これは食べ方の話とか、調理の話ではない。生き方の話なのだ。ひいては、日本人としての哲学の話なのだ。
心打たれた。
日本人として生きるということを、食の面から考えたことがなかった。
これから何度も読み返すだろう。 by 木村まろうさん
この本を読むたびに、私は泣きます。
私は料理が苦手なのですが、毎日一生懸命、家族の好みに合った肉、魚を使ったご馳走?を作ります。家族の嫌いな素材や食べられないものは使わないように気をつけます。夕食作りには、最低でも一時間半はかかります。それなのに家族は、友達や仕事のつきあいで飲食店の焼き肉やお寿司、ご馳走を食べに行き、「久しぶりに旨い物を食った!」と、留守番していた私に話すのです、、、、、。私の作るものは、所詮お店のものには敵わない、、、、、と、いつも悲しくなっていました。
こちらの本の84ページから。「家庭料理は、素朴で地味なものです。目的は自分と家族の健康です。ですから、なんでもありではありません。違和感のあることはいけません。そして、中くらいに、普通においしければ、まずはそれでよいのです。」、、、、、、あ、私はお店の味を真似して、毎日作らなくてもいいんだ。
そして85ページから。「人間の暮らしで一番大切なことは、「一生懸命生活すること」です。料理の上手・下手、器用・不器用、要領の良さでも悪さでもないと思います。一生懸命したことは、いちばん純粋なことです。そして純粋であることはもっとも美しく、尊いことです。」、、、、、ここで、私はいつも泣いてしまう。悲しいのではなくて、救いを感じるから。
土井先生、有難うございます。料理することに疲れた時は、この本を読んで自分を元気づけることにします。 by みおん
うっちーさんの感想
温かく優しい一冊だった。
うちの母は料理嫌いな人だったし、わたしは朝ご飯は菓子パンがふつうという家で育った。当然、料理を教えてもらう機会などなかったし、家庭科で習った料理を家で作ろうとするのも嫌がられた。そんなわたしも、一人暮らしを始めてからは最低限の料理ができるようにがんばったけど、大学に入ったころは目玉焼きも本を見ながら作るありさま。苦手意識はずっと消えず、元夫にはおかずがワンパターンで飽きたと、作ったお弁当を捨てられる始末だった。
こうなると、ますます料理が苦手になるどころか恐怖になる。今、登山教室というところで時々食事担当を受け持っているけれど、面倒とかいう以前に実は恐怖のほうが大きかった。誰も食べてくれなかったらどうしよう。こっそり捨てられたらどうしよう。
実際はもちろんそんなことはなく、山では何でもおいしくて、恐怖心もすこしずつ消えてきた。誰かに食べてもらうということへの恐怖心が。肩に力が入りすぎていたかもしれない。
今は一人暮らしなので、毎日の食事もどんどん適当になっていた。でも、「適当」にもいろんな方向性があるんだなぁと。こんなふうに力を抜いていいんだなぁと。本当の意味で適当になっていけるように、もうすこし毎日の食事に気を配っていきたいなと思った。たとえ、自分だけが食べるごはんでも。
お手伝いさんのいるような家で育った母も、力の抜き方がわからないまま料理が嫌いになってしまったのかもしれないな。初めて、そんなふうに考えることができた。
まずは、おいしいお味噌を買ってこよう。 by うっちーさん
今、土井善晴先生の『一汁一菜でよいという提案』という本を読んでいる。
これに何度か出てくる『一生懸命したことは、いちばん純粋なことです。そして純粋であることはもっとも美しく、尊いことです。』という文がジーンと心に来ている。上手下手ではなく、とにかく一生懸命にやったことは美しい。
— まつりぴ@ハロウィンのすがた (@akimatsurip) October 15, 2022
優しく響く、ご飯のはなし
家族がみんなニコニコのあたたかい食事風景が浮かぶ、素敵な提案でした。日本の普通の食事が無形文化遺産になったのだという捉え方も、嬉しいし優しい。食欲旺盛や育ち盛りの家族がいる場合毎日一汁一菜は厳しいかなとも思いますが、この手段を知っただけでも、主婦として肩の荷が下りた感があります。よく食べる一員が外食でいない、なんて日はこれで乗り切ります。 by サンドイッチ
すいさんの感想
土井さーん!ありがとうー!
料理研究家が、「食育?一汁三菜?そんなの言い出したの最近!一汁一菜で充分!」と言ってくれるのは、実行しなくとも気持ちを楽にしてくれる。
更に、味噌汁は薄くても濃くても美味しいとか、家庭料理は素材をいじくらないでなるべく手間をかけないのが美味しい、いつも同じでいいそれが安心になる、などなど抱きつきたくなる発言がいっぱい。
料理書というより土井さんの思想エッセイ。
でも載っているお味噌汁はどれも最高に美味しそう。
味噌汁と香の物を続けると塩分大丈夫なのかなというのと、日本人ならではの〜日本人らしさ〜日本人の繊細さ〜という辺りは私には合わなかったが(国によって表れ方が違うだけだと思う)、毎日の献立に苦しんでいる人、苦しめている人、苦しめていることにも気づいていない人、皆様是非。 by すいさん
料理へのプレッシャーから解放された
毎日の料理に対する気持ちが変わりました。一汁一菜でいいと思うと、楽になりました。
この本に、出会えよかったです。 by ユウルッコ
snoo39さんの感想
家庭の食事に美味しい不味いはいらないと言われてほっと。ついつい一人暮らしで、楽なものに頼ってしまうけど、もう少し丁寧に暮らしていきたい。 by snoo39さん
味噌汁をよく作るようになりました
あくまでも基本の型ということで、味噌汁とご飯だけにしろ、という主張ではありません。
ただ気を張って何品も料理を作る必要は必ずしもなく、栄養がしっかり摂れる料理であれば家庭料理としては十分であると主張されています。
何を入れても良いと書かれていて、味噌汁を作るのが楽しくなります。 by てんどん
haine7さんの感想
ひとり暮らしを始めてから、毎日ちゃんと頑張って食事(イメージは一汁二菜ぐらい)を作らないと…と気負っていた気持ちがふわっとほどけた。
具沢山のお味噌汁と白いご飯、それからお漬け物。
それだけで体も心も満たされるDNAが、我々日本人には元来組み込まれているのだと、この本に教わった。
確かに、まずお味噌汁をひとくち飲んだときの安心感は、言葉にできないものがあるもんな…。しかし土井先生、話し言葉だけでなく文章もやわらか。
美しい言葉で決して押しつけがましくない本文は、『提案』というタイトルがぴったり。
この本、是非想像力の中での五感をフル活用して読むことをお勧め。日々のごはん作りが、ゆったりとした気持ちでできそう。 by haine7さん
最近
自分が何を食べたいのか
わからなくなっている。時々ラジオで聴いて知っていた
土井善晴先生の
「一汁一菜でよい という提案」
を寝る前に少しずつ読んでいる。素晴らしい‼︎‼︎
大事なことがたくさん書いてある。
知らない事がたくさん書いてある。
必要な事ばかり書いてある。— メグ (@yukalin14) October 15, 2022
ダメ息子、母親へ感謝
30代独身の男です。
一汁一菜で良いという提案に懐かしさと新鮮さという一見相反するような感情が湧き起こりました。
毎日コンビニや外食でカロリー過多な食生活が続いており、これを正したいという思いもあったので、一汁一菜を実践してみたのですが、まったく足りず。。
結局いつも以上に食べてしまいました。
ただ、(一汁一菜ではないですが)ご飯と味噌汁からなる和食を食べると、単純に満腹からくる幸福感以上に心が満たされる感じがします。
幼少期の記憶と連動してるのかとも思ったのですが、洋食も日常的に食べていたのでそれだけでは無さそうです。
ご飯とお味噌汁には何か先天的に心に響くものがあるのでしょうか?
日本人の「もののあはれ」を解する心と何か関係があるのでしょうか??
和食と心についてもっと知りたくなりました。
それとこの本を読むことで、毎日美味しい料理を作ってくれた母親へ改めて感謝するとともに、幼少期に家族で囲んだ食卓が懐かしくなりました。 by Amazon カスタマー
つづきさんの感想
母親から譲り受けた一冊。
「一汁一菜でよいという提案」、これには全力で頷いていきたい。
おかずが一品しかないとどうしても申し訳ないというか、手を抜いている罪悪感に苛まれてしまうけど、そうだよね、一汁一菜でいいんだよね。
これはただの和食献立のすすめではなく、「システム」であり「思想」であり「美学」であり、日本人としての「生き方」だと思います、と述べる土井さんの言葉に痺れた。
日本の食事にはハレとケがあるそうなので、私もそこは大事にしていきたい。
それにしても、土井さんの日々のお味噌汁の美味しそうなこと。その時にあるものをなんでもいれているそうだが、滋味深さが写真からも伝わってくる。 by つづきさん
まえに土井善晴氏の『一汁一菜でよいという提案』を読み、味噌汁に関心を寄せているわたしだが、鈴木三郎助ほどに一汁にこだわったエピソードははじめてである。時代を遡らせてよい、鈴木三郎助のような方が十数人もいれば、味噌汁をめぐる随筆、小説、ちょっといい話のアンソロジーが期待できそうだ。
— スローボート (@nmh470530) October 13, 2022
料理を作るみんなに読んでほしい本
土井先生の、料理を作る全ての人に捧げる心優しい思いやりの本。良い料理を作らねば、食育を考えねばと、料理を作る楽しさを忘れかけている人に、生活に根ざした食を教えてくれる優しい本。 by Amazon カスタマー
『一汁一菜でよいという提案』
お湯を沸かすくらいの感覚で味噌汁を作るようになりました、自炊のハードルをえらく下げたのはケの日のご飯、教えてくださいまして感謝です— サイトー@BMI22を目指せー (@saito_noo) October 19, 2022
禅に通じる食事の哲学書
食の哲学の言葉に溢れています。しかも、土井先生独特の鋭くも優しい語り口調で書かれているので、心に響く説得力があります。各章の最後のキメの言葉には、そうだよなぁと思わされ、感動さえ覚えます。「毎日の料理は食材に手を掛けないで、素材をそのままいただけばよいのです。」と言われば、そうですね、今日からそうしますと思ってしまいます。もうこれだけで、食事の用意の重荷から解放されます。そして、毎日を大切に暮らしていけるようになる、そんな本です。 by qianyi
土井善晴さん簡単プロフィール
出身校: 大阪明星学園中学・高校 / 芦屋大学教育学部産業教育学科
父: 土井勝
また、数々の名言を残していることでも知られる。
土井善晴さんの本 『一汁一菜でよいという提案』口コミを集めてみた!まとめ
以上、土井善晴さんの本、
『一汁一菜でよいという提案』の口コミを、
ひたすら紹介いたしました。
これを読むことで、
日々気になる食事の準備へのプレッシャーが、
軽くなるでしょう!
あなたらしく心を軽く、
素敵な毎日をお送りくださいね!