焼鳥などの串モノですが、
その串刺しは、
コジマ技研の万能自動串刺機によるものかもしれません。
今回は、日本国内外で90%以上のシェアと言われる、
日本一の串刺し機メーカー、
コジマ技研のシェアトップの理由について調べてみました!
串刺し機国内外シェアほぼ独占の理由
創業の小嶋實さんが決めた「毎年新製品を発売する」という、
飽くなき研究心や向上心、また、
常に現場で働く人の目線によって開発を続けて、
製品を生み出し続けていることが、
現在トップに君臨し続ける理由であると言える。
また、開発製品について特許をとっていることもある。
当時コジマ技研工業(初代小嶋 實氏)が、
焼き鳥の串刺し機を開発していたとき、
先行して20社ほどの串刺し機メーカーがあった。
しかし、「串刺し3年、焼き一生」と言われていた職人の串刺しを、
機械によって再現できるのは大変困難だった。
そのため、先行していた約20社はバッタバッタと倒産し、
残ったのがコジマ技研工業だったのだ。
コジマ技研工業は、職人が串刺しをするコツを、
現場によって職人たちと働き学び、
それを開発に落とし込んでいき、
現場目線の性能の高い串刺し機を完成させた。
コジマ技研工業の串刺し機の評判が沸き上がった後、
それを真似する後発の串刺し機メーカーも生まれた。
コジマ技研の機器開発者が引き抜かれ、
図面が流出されるという騒ぎもあった。
そのとき訴訟を起こす話もあったようだが、實(みのる)氏は
「時間と手間がもったいない、ウチは毎年機能を向上させた新製品を出せばいい」と、
とにかく研究開発に没頭し、新製品を生み出し続けた。
中国人で、串刺し機を真似して作ろうとしたけど作れなかったので、
1台買っていったという話もある。
そもそも串刺しは、
布に針を通すように刺さないと、
焼いている途中に肉や野菜が外れてしまったり、
串が焼けてしまうという。
それで解決した方法というのが、
串刺し機の肉や野菜などを置くトレー部分で、
高さに高低をつけることにより、
串をまっすぐ刺したときに、
針で布を縫うように刺すことができるというものだ。
このトレーは、注文内容に応じてカスタマイズされ、
特許も取得しているので、
他社ではマネができないようになっている。
また、焼き鳥の串刺しよりもはるかに難しいと言われる、
うなぎ用串刺し機も開発し、発売した。
今や、焼鳥屋さん、おでん屋さん、だんご屋さん、
串カツ屋さん、串揚げ屋さん向けの他、
串もの生産工場、セントラルキッチン、
食品卸、スーパーマーケット、
チェーン向けなど、
大手企業向けにも対応できる、
万能自動串刺機メーカーとしての地位にある。
日本は人手不足が深刻で、
串刺し機の需要は伸びていく一方で、
コジマ技研工業から営業したわけではないのに、
なぜか海外からも機械の注文や問い合わせが殺到している。
世界中での焼き鳥人気や、
東南アジアのサテ、
スペインのピンチョス、
中東のシシカバブなど、
多数の串料理に活用される。
コジマ技研の製品をマネする企業も現れているが、
やはり性能は及ばず、
結局コジマ技研工業の製品が選ばれ続けている。
コジマ技研基本情報
社名
コジマ技研工業株式会社
創業者
小嶋 實
代表者
代表取締役 小嶋 道弘
創業
昭和56年5月(1981年5月)
設立
コジマ技研工業株式会社 昭和60年4月(1985年4月)
所在地
神奈川県相模原市中央区中央5-3-14
ホームページ
資本金
1300万円
従業員
12人
事業内容
万能自動串刺機および自動供給取出装置等周辺機器の開発・設計・製作・販売、竹串等関連資材販売
串刺し機メーカーコジマ技研/国内外シェア90%以上の理由とは!まとめ
以上、まとめでした!
創業者小嶋 實氏の、
現場で本当に便利で性能の高いものを作りたい、
という熱い思いが伝わってきます。
その思いが社内全体に広がって、
少数精鋭で一丸となり、
世界に誇るメーカーへと成長し続けているのですね!